病気

犬に舐められ感染症!病名はカプノサイトファーガ!両手足切断の予防や対策は?

2018年11月20日のザ!世界仰天ニュースで衝撃的な病気が特集されましいた。

なんと、突然意識不明になり両腕と両脚は壊死し、切断する事態になったというのですが、その原因はなんと愛犬になめられたからだというのです!

我が家にも愛犬がいます…。

喜べばそりゃ顔中舐めまわしてこようとしますが、それで恐ろしい病気になったりしたらと思うと…。

何かできる対策や予防法はあるのでしょうか?!恐怖の感染症についてリサーチします。

犬に舐められ感染症で両手両足切断!実際にあった事例

世界仰天ニュースで特集されたのはカナダに住むクリスティーンさんという49歳の女性。
4人の子供を育てるシングルマザーで4人の犬に囲まれて幸せに暮らしていました。

ある日、朝からだるさを感じていたクリスティーナさん。
「風邪かな…?」と思って休んでいたら、夜には39度の高熱と激しい吐き気。

翌日病院を受診し、「風邪かもしれませんが念のため検査をしてみましょう。」と医師に言われ、検査を待っている間に倒れてしまいます。

脈が速く意識はなく、ショック状態になってしまったクリスティーナさん。
細菌感染が疑われ、抗生剤を投与されて入院してしまいます。

徐々に指先の色が変色していって壊疽していき、医師が手の甲に小さな傷があるのに気づきます。

この傷口は犬と触れ合っている時にできた傷で、それを犬が舐めたことによって感染症にかかってしまったのでした。

 

また他の例では…

アメリカのウィスコンシン州で48歳の男性、グレッグ・マンテュフェルが犬になめられたことが原因とみられる感染症にかかり、病院で両手両脚を切断するという出来事がありました。

男性は最初インフルエンザなんじゃないか…?というような自覚症状があり、翌早朝には精神錯乱の状態で、歩くのがやっとという状態になってしまいました。
病院に到着したときには、全身が誰かに野球バットで殴られたようなあざや傷で覆われており、医師は敗血症と判断。
設備の整った別の病院に移送されましたが、その時点で手足の筋肉および鼻は壊死しており、切断する以外の選択肢は無かったといいます。

何となく調子が悪いな…と思ってから症状が進行するスピードが異様に早いというのが怖いですよね…。
インフルエンザかなと思うような症状だったら、即病院に行こうと思わない事も多いじゃないですか。(インフルエンザは検査してもすぐに結果が出ないしね。)
翌日朝一で病院に行けばいいか…と思う人が多いと思うので、恐らく男性もそのような考えだったのでしょう。

1週間後、手足を切断、鼻の一部も除去されたといいます。

この急な体調悪化の原因は、犬に舐められたこと。

まさか、そんな事ってある?!という感じですよね。
きっと犬を飼っている人のほとんどが顔を舐められたことはある事でしょう。
ソファーに座ってたら飛び乗ってきてペロッ。
外で遊ばせていたらボールをキャッチした勢いでペロッ。
十分あり得ます。

犬に舐められ感染症で両手両足切断!カプノサイトファーガ感染症ってどんな病気?症状は?

この恐ろしい病気の病名は「カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症」といいます。
犬や猫などの口の中にいる菌が原因で、引っかかれたり噛まれたりすることによって感染する感染症です。
免疫機能が低下した人が重症化する傾向にあるので、恐らく今回発症したグレッグ・マンテュフェルさんは免疫機能が下がっていたのではないでしょうか…。
動物に噛みつかれた事故の総数に比較すると、患者数は非常に少ないので、噛まれたから必ず感染するというものではないです。
また、人から人へ感染する事はありません。

発熱、倦怠感、腹痛、吐き気、頭痛などが主な症状で、重症化した例では、敗血症や髄膜炎を起こし、播種性血管内凝固症候群(DIC)や敗血性ショック、多臓器不全に進行して死に至ることがあります。
重症化した場合、敗血症になった方の約 30%が、髄膜炎になった方の約 5%が亡くなるとされています。

30%って、決して低い確率ではないですよね…。
こんな感染症には絶対にかかりたくないですが、今更愛犬と離れるなんて考えられないですし、何か対策、できる予防法はあるのでしょうか?

犬に舐められ感染症で両手両足切断!カプノサイトファーガに感染しないようにする対策や予防法

上記でも挙げた通り、感染するのは非常に稀な病気なので、ペットとの生活を諦める必要はありません!
出来る対策としては、動物と激しいスキンシップは避ける事です。
口を舐めさせたりとか、触れ合った後は手を洗うなどですね(*´ω`*)
特にお年寄りなど免疫力の下がっている人は注意が必要です!
患者の9割超を40歳代以上の中高年齢者が占めているようですので、特に注意したいですね。

犬に舐められ感染症で両手両足切断!カプノサイトファーガは国内で発症例はある?外国では?

日本でも実は「カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症」に感染したという例が14 例あります。

やはり40 歳代~90 歳代の中高年齢が多く、糖尿病、肝硬変、免疫疾患のある方、悪性腫瘍などを患っている方が発症する事が多いです。

日本で起きた感染原因は、イヌに噛まれた 6 例、ネコに噛まれた、引っ掻かれた 6 例、不明が 2 例となっています。

諸外国では1976 年に報告された例が最初で、その後、現在までに全世界で約 250 人の患者が報告されています。
全世界で250人、決して多くは無いですが決して無縁ではないですよね。

敗血症の時の死亡率は、日本国内の患者では 30%程度とされていますが、オランダでは約 12%。
また、感染した場合の発症割合については、 100 万人に 0.6~0.7 人というデータがあります。

ペットを飼っている人にとっては関係ないとは言えないこの感染症。
これを知ってからはいくらかわいいとはいえ、顔を舐めさせたりするのは控えようと思いました。
今私は30代ですが、40代での感染例もあるので決して他人事ではありません。

家に40代以上の方、持病を患っている方がいる場合はくれぐれも気を付けましょうね。
日ごろの過度なスキンシップや手洗いを徹底すればいいのですから^^

これからも愛犬と良い付き合い方をして行こうと思います。