食べ物・飲食店

たけのこのあく抜きを簡単に!お米のとぎ汁を使った方法!

春が旬の食べ物と言えばたけのこを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

たけのこは炊き込みご飯や天ぷら、煮物と料理のレパートリーも豊富です。

たけのこの水煮は一年中出回っていますが、春に出回る立派な生のたけのこを使って料理してみたいですよね。

生のたけのこの調理は難しいのでは?やり方が分からないなどと思っていらっしゃる方にも、今回は簡単に美味しく、さらには失敗なく生のたけのこを使っていただけるように、一番重要な生のたけのこのあく抜きについてご紹介します。

たけのこのあく抜き お米のとぎ汁を使う方法

一般的にたけのこのあく抜きをする際には「ぬか」が必要になります。

スーパーではたけのこが置いてあるコーナーの近くにぬかが用意されていることもあります。

しかし、あく抜きのために購入するのに抵抗がある方、ぬかを買い忘れてしまった方、作りたいと思った時に家にぬかがなかったという方もいらっしゃると思います。

そんな方々に嬉しいのが、実はお米のとぎ汁を使えば簡単にあく抜きをすることができるのです。

お米のとぎ汁なら毎日のようにどの家庭でも出ると思いますので、簡単でお金もかからず嬉しいですよね。

ここではお米のとぎ汁を使ったあく抜きをご紹介します。

◆準備するもの

たけのこ
お米のとぎ汁(一番最初に出る濃いものが良い)
あれば唐辛子(殺菌用)

たけのこのあく抜き方法

1、まず、たけのこの表面を綺麗に洗い流します。
たけのこの皮は3~4枚はがします。

2、たけのこの根元を切り落とし、さらに中までしっかり火が通りあく抜きできるように縦に切り込みを入れます。

3、たけのこが浸かるほどの鍋に2のたけのこ、あれば唐辛子、お米のとぎ汁を入れます。

4、お米のとぎ汁はたけのこがしっかりと浸かる量を入れます。

濃いものが良いとされていますので、少し薄い気がする方は生米を大さじ1~2ほど一緒に入れてみてください。

5、4の鍋を火にかけます。

沸騰してからは弱火にして、たけのこが浮いてしまわないように落とし蓋をします。おすすめはアルミホイルをしわしわに丸めてから広げたものを落とし蓋として使う方法です。あくで汚れた時にさっと新しいものに取り替えられるので便利です。

そのほかにはお皿などでたけのこが浮いてしまわないようにするのも良いでしょう。

また、茹で汁が蒸発してしまったら足してたけのこがしっかり浸かっているようにします。

6、そのままゆっくりと1時間以上茹でます。途中落とし蓋にあくがつき汚れたら取り替えてください。

7、茹で上がったら、茹で汁につけたまま3時間以上浸けておきます。茹で汁につけたままにすることでさらにあく抜きができます。

少し時間はかかりますが、火にかけてからは放っておくだけです。

また、あく抜き後のたけのこは綺麗に洗いラップに包み、作り置きしておくことが可
能です。

ラップに包んだたけのこを保存袋に入れてすぐに冷凍すれば美味しさも逃が
さないのでおすすめです。一度にあく抜きをし、小分けしておくと良いかもしれませ
ん。

たけのこは収穫から時間が経つにつれてあくが多くなります。

少し古いたけのこを使う場合は茹で時間を長くする必要があります。
たけのこの鮮度によって調節してみてください。

なぜたけのこのあく抜きはお米のとぎ汁を使うの?

たけのこのあく抜きにお米のとぎ汁と聞いて驚いた方も多いのではないでしょうか。

また、本当にちゃんとあく抜きができるのか心配な方もいらっしゃると思います。

たけのこのあく抜きにお米のとぎ汁を使うのには2つのメリットがあります。今回はその2つをご紹介します。

しっかりえぐみを取る「カルシウム」

たけのこにはえぐみの元となっているシュウ酸やホモゲンチジン酸があり、食べるた
めにはこれらを取り除く必要があります。

シュウ酸は水溶性のため茹でる間に抜けていきますが、ホモゲンチジン酸に関してはカルシウムが必要になります。

お米のとぎ汁にはカルシウムがしっかり入っているため、あくを取り除くのにとても役立つのです。

うまみを残す「デンプン」

お米にはたくさんのデンプンが含まれていることは皆さんご存知ですよね。

もちろん、一般的に使うあく抜きのためのぬかにもデンプンが含まれています。

しかし、お米のデンプン量の方がぬかに比べてはるかに多いのです。

このお米のデンプンがたけのこのうまみをしっかり逃がさずにいてくれるため、たけのこのあく抜きにはお米のとぎ汁が美味しいとされています。

いつもは捨ててしまいがちのお米のとぎ汁ですが、たけのこのあく抜きをするのに必要な栄養素がこんなにも残っているのですね。

お米のとぎ汁を使えばぬかをわざわざ購入する必要もないので経済的ですし、作りたいと思った時にできるので、とても嬉しいですよね。

旬の食材はお買い得にスーパーに出回ることが多いです。

たけのこの水煮と違い生のたけのこは歯ごたえがとても良く、香りも楽しめます。

生のたけのこを食べることで春を味わい、ぜひたくさんのたけのこ料理を楽しんでみてください。