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AFCアジアカップ2019ウズベキスタンの戦力分析と注目選手は?

2019年1月17日午後10時30分。AFCアジアカップグループステージ最終戦、日本代表の運命の一戦が執り行われます。相手はウズベキスタン。

日本との戦績はこれまで6勝3分1敗と過去の試合データからは日本が圧倒的優位となっていますが、その実態はいかがでしょうか。

日本が所属するF組ではこれまで2試合を戦って得失点差が5。勝点6と日本を上回る成績でここまで勝ち残っています。

アウェーゲームも見込まれますね。FIFAランクはも日本より下で格下ということになりますが、確実に勝てる保証はありません。この試合を落とした方が前回覇者のオーストラリアと戦うことになり死に物狂いで立ち向かってくるでしょう。

また、第2戦はトルクメニスタンに4─0と守備の硬さも目立ちますが、それ以上に怖いのはここまで勝ち抜いた勢い。下手な立ち回りをしてしまっては勢いに飲まれることも…。

ここ2試合の日本代表はバックラインでのパス交換が目立つなど危険なプレーが目立ちます。

中東勢であるウズベキスタンもスピードを生かしたカウンターを仕掛けてくることは容易に考えられます。

バックパスを取られてGKとの「1対1」なんて考えたくもないですが、十分にありえます。今大会最初の関門でしょう。

ウズベキスタン代表を徹底解剖。日本にとって脅威となりえる注目選手とは!?

 

間近に控えるウズベキスタン戦。私個人としては国内での注目度が低いような気がしてなりません。

次の一戦がアジアを相手にする森保一監督、森保ジャパンにとって最大の難所となる可能性が高いと踏んでいる以上、危険なにおいが漂ってきます。

2試合ぶりの先発濃厚と報じられるDF槙野智章選手も国内のアジアカップの注目度の低さについて述べており、3戦目は必勝を掲げています。報道によると、内容と結果を求めているよう。

FW武藤嘉紀選手も圧倒しなければならないと気合は十分。気合が入っていることはファンとしてはうれしいかぎりですが、どの報道をみても勝つことが前提にあるようなものが多く、なんだか危機感が足りないようにも思えるのです。

この状況は2014FIFAワールドカップブラジル大会に似ているような気がしてなりません

当時の日本代表は優勝を掲げていましたが、結果は惨敗。5年前の様子にどことなく似ていませんか?

戦力では日本に分があることは間違いありません。選手個人ではないとわかりませんが、外から見ている分には足元が救われそうで、背筋が凍る思いです。

日の丸を背負って戦っている日本代表メンバーが油断することはないと思いますが、相手をある程度は警戒して臨んでほしいですね。

相手のラッキーゴールで守備が瓦解なんてことにならないように気を付けてほしいものです。

過去のアジアカップでのウズベキスタン代表の実績は?

ウズベキスタン代表の愛称をご存知の方はどれだけいるでしょうか。「白い狼」ですね。

一般的にはあまり知られていないと思いますし、注目度は低いのではと思ってしまいます

94年にアジアサッカー連盟に加入しており、歴史は浅いチームでもあります。

アジアカップの過去の戦績では最高成績は2011年大会の4位。2004年以降は8強以上につけており、アジアの中では強国の一つにカウントされるでしょう。近年力をつけている証拠でもありますね。

FIFAワールドカップの成績はいまだ未出場。裏を返すと国際大会の情報が少ないことでもあります。情報が少ないトルクメニスタンに苦しめられた日本代表にとってはある意味で力を見せつける絶好機でしょう。

ウズベキスタンにとっての最大差敗戦試合が2000年の日本戦。1─8という圧倒的スコアでした。過去の戦績からも読み取れるように日本代表に対しての苦手意識はある国でもあると見受けられます。

AFCアジアカップ2019ウズベキスタンメンバー、注目選手は?

最も警戒しなくてはならないのはエルドル・シャムロドフ。

95年生まれの選手で若手ですが、今大会のウズベキスタンの中では最多となる3ゴールを挙げており、得点感覚は高いでしょう。

14年にはU─19代表に召集されると、15年にはフル代表に選出。現在はロシア・プレミアリーグのFCロストフでプレー中で、国際大会経験は豊富な選手の一人です。

今大会では調子がかなり良さそうです。注意深くみていて損はないはず。

また、ジュビロ磐田在籍のムサエフ選手も日本を倒す自信について「もちろん」と回答。

監督のクーペル氏も青空ミーティングで「ジャパン」を連呼するなど強調しており、意気揚々といったところでしょう。

テクニックでは同グループで日本の対戦相手の中では最上位となる相手ですが、日本の方が自力は上。勝ち負けだけでは日本が圧倒的に優位であるとは思います。それは相手もそれは承知の上と見受けられます。堅牢な守備を築いてくる難しい試合になるはず。

ここで問題が一つ発覚しました。首位通過だと移動距離がネックになってしまうのです。

2位通過の方が移動距離は少なくすみますし、疲労を考慮すると2位の方が断然良い。ただ、対戦相手はおそらくオーストラリアになると見込まれますよね。首位通過を狙うかどうかは森保監督次第としか言えません。

古代中国の兵法家孫氏も「百戦百勝は善の善なるものに非ず」という言葉も残していますし、先を見据えるとどっちが楽だろうかしっかり考えてくるでしょう。指揮官としては頭が痛い勝負所だとも思ってなりません。